日本のドクペ

日本でドクペが手に入りにくいのはなぜ? 日本での売られ方の歴史

ドクペどこ編集部公開日:

「ドクペって関東でしか売っていないの?」「近所ではほとんど見かけない」——そんな声をよく耳にします。この記事では、ドクターペッパー(ドクペ)の日本での売られ方の歴史と仕組みをたどりながら、「手に入りにくい」と感じる理由を考えます。

結論:地域ごとに広まり方が違った歴史が、今の「差」につながっていると考えられます

ドクペは1973年ごろに日本で売られ始め、最初に扱ったのは東京のコカ・コーラのボトラー(製品の製造と販売を受け持つ会社)でした。その後もしばらくは首都圏と沖縄が中心だったとされ、地域によって「なじみの深さ」に差が生まれました。いまは日本コカ・コーラのブランドとして扱われ、製造と販売は各地のボトラーが受け持っていますが、見かけやすさには今も地域差があると言われています。

1973年、東京から始まった

アメリカの雑誌「D Magazine」の1975年9月号では、ドクターペッパー社がその2年前に東京コカ・コーラボトリングと手を組み、日本に進出したと伝えられています。日本で最初に売ったのが東京コカ・コーラボトリングだったことは、清涼飲料史研究家の久須美雅士さんも2001年の記事で書いています。

ただ、出だしは順調ではなかったようです。同じ雑誌記事では、1974年の砂糖の値上がりが逆風になり、日本でのシェアはごくわずかだったとも伝えられています。

長く「首都圏と沖縄」が中心だった

久須美さんの2001年の記事によると、それまでドクペは日本国内では首都圏と沖縄でしか売られておらず、その年の春からほかの地域でも売られ始めたそうです。同じ記事は、日本ではチェリー味の炭酸飲料が受け入れられにくかったため、販売地域を外国人の多い首都圏と沖縄に絞らざるを得なかった、と説明しています。

今も沖縄では、地元のボトラーである沖縄コカ・コーラボトリングがドクペを製造しています。

全国での発売と、ボトラーの統合

2006年6月の新しいデザインの缶とペットボトルによるリニューアル発売は、業界紙で「全国」での発売として報じられました。

日本のコカ・コーラの仕組みでは、日本コカ・コーラが原液の供給や商品の企画・広告を受け持ち、各地のボトラーが製造と販売を受け持っています。かつては地域ごとに多くのボトラーがありましたが、2013年には東京・利根・三国などの4社が「コカ・コーライーストジャパン」に統合されました。さらに2017年にはコカ・コーラウエストと経営統合し、「コカ・コーラ ボトラーズジャパン」が発足しました。現在の日本のドクペも、日本コカ・コーラのブランドとして扱われ、製造と販売は各地のボトラーが受け持っています。

地域差と「自販機で見かける」という話

2018年の日本経済新聞は、ドクペを北関東と沖縄に愛飲家が多い「ご当地飲料」として紹介しました。東京の秋葉原はコカ・コーラ ボトラーズジャパンによると販売量が多い傾向があり、2023年にはドクペだけを並べた自販機も置かれました。

売り場については、「自販機で見かける」という声もあります。コカ・コーラ ボトラーズジャパンは国内で約70万台の自販機を扱っていて(2021年時点)、自販機はコカ・コーラの商品にとって大きな売り場です。ただし、ドクペが特に自販機を中心に売られていることを示す公式の数字は、今回は見つかりませんでした。

「手に入りにくい」と感じる理由として考えられること

  • 歴史の長さの違い:首都圏や沖縄では長く売られてきた一方、ほかの地域は売られ始めた時期が遅かったとされます
  • 好みが分かれる味:味の感じ方には個人差がありますが、好き嫌いが分かれやすいと言われる飲み物です。そのため、並べる場所が限られるのでは、とも考えられます
  • 売り場の偏り:自販機で見かけるという声がある一方、自販機は1台に並ぶ商品の数が限られます。通り道に置いている自販機がないと出会いにくい、と考えられます

なお、近所で見かけないことは、販売が終わったことを意味するとは限りません。

よくある質問

Q. ドクペは日本でいつから売られていますか?

1973年ごろからです。最初は東京コカ・コーラボトリングが扱いました。

Q. ドクペは関東限定ですか?

長く首都圏と沖縄が中心だったとされます。2001年の解説記事では、その年の春からほかの地域でも見かけるようになったと伝えられ、2006年には全国でのリニューアル発売が報じられています。ただし、見かけやすさには今も地域差があると言われます。

Q. 日本のドクペはどこが売っていますか?

日本コカ・コーラのブランドとして扱われ、製造と販売は各地のボトラー(沖縄なら沖縄コカ・コーラボトリングなど)が受け持つ仕組みです。

Q. 沖縄でドクペが親しまれているのはなぜですか?

はっきりした理由は分かっていません。2001年の解説記事は、チェリー味の炭酸飲料が日本では受け入れられにくく、販売地域を外国人の多い首都圏と沖縄に絞った、と説明しています。

まとめ

ドクペの日本での歴史は、1973年ごろ東京のボトラーから始まりました。長く首都圏と沖縄が中心だったとされ、2001年ごろからほかの地域でも売られるようになったと伝えられています。2006年には全国でのリニューアル発売も報じられましたが、見かけやすさには今も地域差があると言われます。北関東や沖縄に愛飲家が多いと言われるように、地域ごとの歴史の違いが、今の「手に入りにくさ」につながっていると考えられます。

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