作品の中のドクペ

『シュタインズ・ゲート』とドクペ ——「知的飲料」と呼ばれるわけ

ドクペどこ編集部公開日:

「ドクペのことを『知的飲料』と呼ぶ人がいるけれど、あれは何?」——SNSや秋葉原の話題で、この言い回しを見かけたことがあるかもしれません。この記事では、その元になったゲーム・アニメ作品『シュタインズ・ゲート』とドクペの関係を、確かめられた事実をもとに紹介します。

結論:作品の主人公がそう呼んだことが、広まるきっかけとして知られています

「知的飲料」は、2009年に発売されたゲーム『シュタインズ・ゲート』(STEINS;GATE)の主人公・岡部倫太郎が、好物のドクペを指して使う言い回しです。2011年のテレビアニメ化をきっかけにファンの間で広まり、今では作品を知る人どうしの合言葉のようにも使われています。

どんな作品?

項目内容
最初の発売2009年10月15日(Xbox 360用のゲーム)
作った会社5pb.とニトロプラスが共同で開発(5pb.のブランドは、のちにMAGES.へ統一)
ジャンル「想定科学アドベンチャー」
舞台2010年の東京・秋葉原
アニメ2011年4月〜9月にテレビアニメを放送。続編『シュタインズ・ゲート ゼロ』のアニメは2018年4月から

秋葉原の小さな「研究所」に集まる仲間たちが、過去へメールを送れる仕組みを偶然生み出してしまう——という、時間をめぐる物語です。

作中ではどう呼ばれている?

作中のドクペは、主人公がたびたび手にする好物として登場します。呼び名は主に、略した「ドクペ」です。

そして主人公は、これを「選ばれし者の知的飲料」と呼びます。少し大げさで芝居がかった言い方ですが、そこが主人公らしさとしてファンに親しまれてきました。2018年にアニメの公式アカウントがコラボを告知したときにも、この言い回しが使われています。

なお、なぜ「知的」なのかを作り手が説明した確かな資料は、今回の調査では見つけられませんでした。

ファンの間での広がり

  • 2011年4月:アニメ化に合わせて、秋葉原のお店の自動販売機がドクペだらけになった、と当時ネット上で話題になりました
  • 2011年6月:通販サイトのドクペの商品ページに、作品のネタを交えたレビューが並んで話題になりました
  • 2012年:アキバ経済新聞のコラムが、飲料総研のデータとして、ドクペの出荷が2010年から2011年にかけて30万ケース増えたと紹介しました。同じ2011年には、登場人物がドクペをよく飲む別のアニメ『神様のメモ帳』も放送されていて、コラムは両方の作品を取り上げています。増えた理由を1つの作品だけに結びつけることはできません
  • 2023年:秋葉原の電気店の店頭に、ドクペだけを並べた自動販売機が登場しました。取材に答えたコカ・コーラ ボトラーズジャパンの担当者は、秋葉原では自動販売機に入っているドクペの割合が銀座・八重洲エリアの約2倍だと説明し、「アニメ番組の影響もあり」多く飲まれていると考えている、と話しています

実際のドクペとのコラボはあった?

確かめられた例は、次のとおりです。

時期内容
2013年3月劇場版の公開に合わせて、ドクペ(500ml)が付いた前売り券のセットが発売されました
2018年5月1日〜31日『シュタインズ・ゲート ゼロ』の放送に合わせ、秋葉原の飲食店30店舗で「5月はアキバでドクペハイキャンペーン」を開催。アニメの公式アカウントは「ドクターペッパーと公式コラボ」と告知していました。対象のドリンクを頼むとポストカードがもらえる企画で、同じ年の8月13日〜19日の1週間だけ、秋葉原UDXの「秋葉原拉麺劇場」1か所で復活しました
2023年10月15日秋葉原ラジオ会館で開かれた『シュタインズ・ゲート』のコラボフェア(10月13日〜15日)の最終日に、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの協力で、ドクペ(350ml缶)が先着500名に無料で配られました。MAGES.が告知した、この日だけの企画です

2018年のキャンペーンでは、ドクペをお酒で割った「ドクペハイ」も対象のドリンクに含まれていました(お酒が入っていないドクペも対象)。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は絶対にしないでください。飲みすぎにも注意しましょう。

どれも期間限定の企画で、2026年10月時点で続いているコラボは確認できていません。2013年の前売り券のセットに、メーカーがどう関わったかも確かめられませんでした。

よくある質問

Q. 作中で「ドクターペッパー」という名前は出てきますか?

作中では主に、略した「ドクペ」と呼ばれています。正式な名前がどこまで出てくるかは、資料によって説明が分かれていて、今回は確かめきれませんでした。

Q. 「知的飲料」はメーカーのキャッチコピーですか?

作品の中の言い回しがファンに広まったものです。メーカーが自社の宣伝文句として使っている例は、今回の調査では見つかりませんでした。

Q. ドクペを飲むと頭が良くなりますか?

いいえ。「知的飲料」は作中の冗談めいた呼び方で、飲み物に頭を良くする効き目があるという意味ではありません。

Q. 今もコラボ商品は買えますか?

確かめた範囲では、これまでの企画はどれも期間限定で終わっています。現在続いているコラボは確認できていません。

まとめ

ドクペの「知的飲料」という呼び名は、2009年のゲーム『シュタインズ・ゲート』の主人公が、好物のドクペを「選ばれし者の知的飲料」と呼んだことが広まるきっかけとして知られています。作品の舞台が秋葉原だったこともあり、2011年のアニメ化のころから、ドクペは作品ファンの間でよく話題にのぼる飲み物になりました。2018年には秋葉原の飲食店でアニメとドクペのコラボも開かれました。雑学として覚えておくと、ドクペを飲む時間が少し楽しくなるかもしれません。

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